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ストーリーテリング共演の履歴

過去に共演したオランダのストーリーテラー・Wim Wolbrink氏との活動履歴

winaya.jpg ウィム


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「語り部の響きに浸るひととき」2006年

<公演場所>
津田塾大学(東京)
磯部邸(愛知)
ヨーコ堂カフェ(愛知)

<プログラム>
Cucarachita(メキシコ)
Hans in luck(ドイツ)
Stone cutter(日本)
It's not my problem(タイ)
Cracked pot(インド)
I don't know why(スイス)

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「男女にまつわる世界の民話」2007年

<公演場所>
津田塾大学(東京)
フォーラムスリー(東京)
ライブハウス音や金時(東京)
法然院(京都)
カフェ メツァ(愛知)
カフェ樂(愛知)
前田助産院 ら・くーな(愛知)
マイルドスクエア(大阪)

<プログラム>
Bundles
How men and women got together(ネイティブ・アメリカン)
The wolf's eyelashes(日本)
The stoning(モロッコ)
The old man and woman who switched jobs(スウェーデン)

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「 The Voice in Your Heart ~内なる声に耳をすます」2008年

<公演場所>
永運院(京都)
カフェ樂(愛知)
ギャラリー喫茶 いち倫(愛知)
品川健康センター (東京)
真国寺(富山)
津田塾大学(東京)
天王寺区民センター (大阪)
富山能楽堂(富山)
フォーラムスリー(東京)
法然院(京都)

<プログラム>
Old joe and the carpenter "Making bridges"
Soldier's story
The gift of God
The hat of uncle Nacho
Hodjia and his son and donkey
The dancing of the stork
Rabi and dream (動画 https://www.youtube.com/watch?v=XbqrVTqDaSY
Money and foolish jellyfish
Date's story
Parrot and the fire
Kounotori and inkeeper

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「 旅の道連れ ~ 内なる声に耳をすますパート2」2009年

<公演場所>
永運院(京都)
高津宮富亭(大阪)
瀬戸久米邸(愛知)

<プログラム>
The companion (ノルウェー)

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語り:Wim Wolbrink (ウィム・ウォルブリンク)
http://www.werder.jp/
音楽:小木曽綾
通訳:米屋香林
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ハープの弦について

中世ハープの弦を替えました。

絹糸で試してみたくて、三味線の絹弦を張りました。

絹糸というと、和のイメージがありますが、養蚕は中世のころよりあったので
西洋でも絹糸で張られたハープがあってもおかしくないはず・・・
という推測のもと。

ただ、どんな縒りかによって音の響き方は随分と違うので、あくまでも代替として
使用しています。

この先、もっとよい糸がみつかれば・・・とも思っていますが、
とりあえずノイズの多い、東洋的で中世らしい面白い響きになったので
しばらくは、三味線の弦を使ってゆこうと思います。
(色が黄色いので、あまり美しいとは言えないのですが・・・)



IMG_2589.jpg

主な楽器

楽器たち


ふだん演奏している楽器をご紹介します。

左:弾奏プサルテリ Plucked Psaltery
木の箱に弦を張った琴。
イスラム圏が発祥とされ、中世のころの異文化交流とともにヨーロッパにもたらされたと言われています。
形はこの富士山型だけでなく、かまぼこ型や、台形、台形を半分に切ったような形など、さまざまな形があったことが、残された当時の絵画を見ると分かります。
鳥の羽軸や指や爪で、つま弾いて音を響かせます。
私の楽器は鉄の弦を使っているため、すこし柔らかく倍音の多い響きになっています。
自作のために少々設計が怪しく、高音部は調弦が手におえず、モダンな響きとなっております・・・・名古屋大須の豊田たんすさんよりご指導をいただき、ブリッジはチェンバロの構造を参考にしているため、深い残響が特徴的です。が、これが中世の時代の響きであったかどうかは、わかりません。
(ちなみに自作をした理由は、完成品が高価で日本ではなかなか手に入れにくいことと、自分なりに気に入った音の楽器がないためです)
ガット弦による復弦(一つの音に二本、三本弦が張られている)が張られたプサルテリの演奏を見たことがあるのですが、それは奏法も響きもアラブの琴「カヌーン」を連想させ、いつかそんなタイプの楽器も奏でてみたいと思っています。
ちなみに、名称の発音について・・・本来は、冒頭の「プ」は発音せず、サルテリ、サルテリウム、サルテリオンなどと呼ばれていますが、日本で古楽を愛する人たちの間では、プサルテリと呼ばれることが多いようです。「プ」がつくことによって、この楽器の個性を表している・・・美しすぎない音、ノイズの趣きある音が、プに込められているようにも感じられます。

中央:弓奏プサルテリ Bowed Psaltery
これも三角形の木の箱に弦が張られていますが、弓で弾いて響かせます。
中世の時代に、このように弓で弾くプサルテリがあったかどうかは、定かではありませんが、日本でプサルテリというと、つま弾く弾奏プサルテリより、こちらの弓タイプのほうが比較的目にしたり耳にする機会が多いかもしれません。浮遊感ある不思議な響きが特徴的です。
・・・とここまで説明してなんですが、私は、これを弓奏としてではなく、テイバー・パイプ(片手笛:写真下の黒い棒)のお供の「ストリング・ドラム」として使っちゃっています。詳しくはライブでご覧ください。

右:中世二列弦ハープ Medieval double strung harp
ハープというと、オーケストラで登場する、大きなグランドハープをイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、当時、中世のころはもっともっと小さな楽器で、自分で持ち歩いて旅ができるぐらいのものが多くありました。王や騎士、貴族などが、たしなみの一つとして(職業音楽家も演奏はしていたと思われますが)、詩を作り歌う伴奏にハープは相性がよく現代のイメージとは違って、女性よりも男性の方が多く演奏していたようです。
このハープはスペインが発祥と言われています。同じ音の高さの弦が二列に張られており、当時、どのように演奏されていたのか、また、なぜ二列なのか、調弦はユニゾンだったのか、明らかではないのですが、中世のポリフォニー曲やアラブ的なトレモロを演奏するのに、この楽器は好都合です。
形はロマネスクタイプと分類されていおり、中世に奏でられていたとされるもので、多くの写本や教会の彫刻などでこの形のハープを見ることができます。(ゴシックハープは、これよりも少し大きくて先端が尖った形をしたスリムな形をしています。ルネサンスハープとも呼ばれ、こちらはルネサンス期に使われていたものと考えられています。)

カラスの羽根

あまり更新のないブログですが、ときどき、とっても大切な気づきを得られたとき、それが自分のなかだけでなく誰かに伝えたいと思うとき、ここに書くことにしています。

明日のヒルデガルトのお茶会に向けて、最後の仕込みをしていました。
久しぶりに、プサルテリを、琴爪とカラスの羽根で弾きました。

自分の指の爪を伸ばしてからは、なにかと便利で、琴爪やカラスの羽根を使うことを遠ざけてしまっていました。
(中世ハープやリコーダーも演奏するので、限られたライブの時間のなかで、そのたびに付け替えるのが大変なのです・・・)

久しぶりの音。
カラスの羽軸一つでも、表と裏ではずいぶん違う音がします。
それは知っていたのですが、ヒルデガルトの歌を演奏しているうちに、この音の違いから、あるメッセージに気づくことができました。
自分との対話、そして、自分へ向けられた言葉・・・それは、だれかのメッセージを通した神(のようなもの)の声。
一つの歌のなかに、こんなにも世界が広がっていることに、驚きました。

カラスの羽根。
大都会の真ん中にある公園で拾った羽根です。
特別なものでもなんでもない。
京都御所や浜離宮のような美しい庭園でもない、ただの近所の公園。
ふだんはゴミを漁っているカラスかもしれません。
そのなんでもないカラスの羽根が、宇宙をたたえていて、自分に語りかけ、魂を慰め目覚めさせてくれる。

ここずっと、つらい日々が続いていたのですが、このことで苦しみを昇華できるように感じました。

明日は、ヒルデガルトの命日。
きっと、よい音を響かせることができると思います。
魂の響きを心の宝箱にしまって、今夜は新月のお茶をいただきます。


Image315~02

爪弾き、指弾き、羽弾き

新しい中世のハープがやってきて、爪弾きに変えた。
変えてから約3か月。いろんな気づきがあって、おもしろい。
爪で表現できることと、指で表現できることは、違う。
どちらも一長一短ある。
まさに、爪も指も、一つの楽器なんだ。

自分にとって、爪弾きはチェンバロの鍵盤のタッチ、指弾きはピアノのそれ・・・ぐらいの違いは、少なくとも、ある。

でも、もっといい表現ないかなぁぁ。

爪弾きと指弾きとでは、まったくアプローチが違う。
同じ楽器なのに、まったく違う楽器になってしまうような感覚なのだ。

爪弾きは繊細でハイファイ。
そこから、神が宿る弦に触れているような気持になることも。
浄化、静謐、荘厳、そんな言葉も浮かぶ。

指弾きは、どっしりとしていてローファイ。
世俗な感じもする。でも、自分に近くてお母さんのような包まれる感じ。
しっかりと地に足をつけているような音だ。
あ、「母なる大地」なんて言葉もあるね。(?・・・関係ないか)

そして、爪よりもさらに人間から離れて、羽根で弾くと、さらに神聖な感じがする。
神聖というより・・・素朴で無垢なかんじ。
人間の意図が何もない、ただ音がそこにある・・・っていう響きになる。


不思議だなぁ。面白いなぁ。
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